内科/消化器内科/循環器内科

食べるためのリハビリ(嚥下訓練)

当院では、胃瘻は「作って終わり」ではありません。胃瘻を使って栄養状態が改善したのちに、ふたたび食事が食べられるようになっていただく事を目的としたリハビリを積極的に行っています。多職種で構成され病院長直属の摂食嚥下NST委員会が中心となって活動しています。栄養療法やリハビリにはさまざまな職種の協力が必要となるのですが、各部署の協力関係も良好です。提携歯科医により往診での歯科治療を受けることも可能です。他の施設でリハビリを行う事が困難とされた患者さんでも、その後の栄養状態などの改善によってはリハビリが可能な場合もありますのでご相談ください。受診の際には病院宛にメールを送っていただく事をお勧めします。

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胃癌、食道癌、咽頭癌について

2011年の統計では胃癌は癌のなかで最も患者数が多く、早期発見でほとんどが治るにも関わらず胃癌で亡くなる患者さんは肺癌、大腸癌に次いで3番目に多いという現実があります。
食道癌も喉頭癌も同様で、早期発見で治せる癌なのですが、残念なことに新潟県は胃癌、食道癌、喉頭癌で亡くなる方が多い県です。

なぜ亡くなる方が多いのでしょうか?ピロリ菌に感染している方が多いとか、塩分摂取量が多いとか、タバコやアルコールなど、さまざまな原因がありますが、原因のひとつとして検診受診率の低さがあります。早期癌の多くは無症状なので、早期発見のためには検診を受けていただく事が必要です。胃癌は早期に発見されれば命を落とすこともなく治る事が多いのに、これほどまでに亡くなる人が多いのは検診に対する不安が大きいことによるものと思われます。
胃カメラは苦しいという噂を耳にしたことはありませんか?そんな噂から、検診を避けてはいませんか?苦痛が少ない検査ができる施設が増えて検診を受ける人が増えれば、癌で亡くなる人は確実に減ると思います。

胃癌検診について

新しい胃癌検診(ABC健診)とピロリ菌について

胃癌の原因はピロリ菌

50歳以上の日本人は約半数がピロリ菌に感染していると言われています。
ピロリ菌は幼少期に感染すると長く胃の中に留まる(持続感染)します。
ピロリ菌は長時間かけて胃の中の環境を荒らし、慢性胃炎を経て胃癌を発生させます。
胃癌の95%以上はピロリ菌が原因で発生すると言われています。
胃潰瘍、十二指腸潰瘍などもピロリ菌が原因である事が多いのです。
ピロリ菌感染者の10人に1人は生涯のうちで胃癌を発生する危険性があるとわれています。
ピロリ菌を退治(除菌)する事によって胃癌発生の危険性を1/3に減らす事ができます。

  • ピロリ菌

  • ピロリ菌感染後の概念図

ピロリ菌はヨーグルト(LG21)で減らす事はできますが完全除去(除菌)はできません。食べる事をやめれば元に戻ります。
完全除去(除菌)するためには抗生物質と胃酸分泌阻害剤を7日間内服する必要があります。

ピロリ菌についてもっと知りたい方はこちらをクリック
日本消化器病学会のホームページ

http://www.jsge.or.jp/citizen/2009/kinki.html

長岡市の胃癌リスク検診(ABC検診)

平成26年度から長岡市で胃癌リスク検診(ABC検診)が始まりました。


検診対象者(40歳~70歳)を一度に検診する事ができないため五歳刻みで(40、45、50、55、60、65、70歳)で検診の案内があります。
検査は血液検査で行います。ピロリ菌の感染の危険性をA~Eの五段階に分けて、危険性の高い方に胃の内視鏡を勧める検査です。
血液を採取するだけの簡単な検査ですのでぜひ受けてください。

ABC検診の年齢ではないけれど検査を受けたい場合は

あくまで40歳以上の方に限られますが、当院などの一次検診指定医療機関を受診していただき「胃癌リスク検診希望」と伝えてもらえば4100円の個人負担で受けられます。

検診対象以外の方(40歳未満や長岡市民以外など)は保険外の自費で受けることもできますのでご相談ください。

ABC検診についてもっと知りたい方はこちらをクリック
長岡市役所ホームページ がん検診のすすめ

http://www.city.nagaoka.niigata.jp/shisei/cate02/tayori/file/2604/t2604/2604newpage5.htm http://www.city.nagaoka.niigata.jp/shisei/cate02/tayori/file/2709/2709pdf/10-11-732.pdf

ピロリ菌の歌

サンプラザ中野さんらの爆風スランプというロックバンドが1995年に「ピロリ」というアルバムをリリースしています。20年以上前の曲ですが、歌詞のなかで「ピロリ菌が胃癌のもと」である事などを詳細かつ明快に説明しています。

http://j-lyric.net/artist/a000e09/l01e9c3.html

爆風スランプ「ピロリ」

苦痛が少ない経鼻内視鏡について

口から入れる内視鏡は人によっては強い吐き気などの苦痛があります。鼻から入れる経鼻内視鏡は吐き気が少ない事が特徴です。
当院の内視鏡は早期癌の診断に有用なBLIやCLIといった特殊光による観察が可能な新型の経鼻内視鏡(フジノン レザリオシリーズ)を用いています。
経鼻内視鏡についてくわしくは右の「鼻から.jp」クリックしてください。

経鼻内視鏡の精度について

新潟県の検診の精度は全国的にも高いと思われます。新潟市の内視鏡検診の結果と京都伏見区のABC検診という胃癌検診の癌発見率を比較してみると、新潟市の内視鏡検診では京都の倍の胃癌が見つかっています。

新潟市胃癌検診(内視鏡)

平成22年 平成23年 平成24年 平成24年
胃癌発見率 0.82% 0.81% 0.82% 0.75%

京都伏見区ABC検診

平成22年 ~ 平成25年
胃癌発見率 0.47%

当院の内視鏡の精度について

経鼻内視鏡は経口に比べて画質が悪く精度が低いとの指摘がありますが、当院で発見される癌の多くは内視鏡治療可能な、早期癌の中でももっとも早期のレベル(上皮内癌)で発見されています。なんらかの症状がある方を検査していますので、検査を受ける方が検診とは若干異なります。そのため単純な比較は困難ですが、進行癌の発見率はもちろんの事、微細な変化でしかない早期癌だけの発見率でも一般的な検診での癌発見頻度を大幅に上回っており、当院の経鼻内視鏡の精度は高いと考えております。当院の経鼻内視鏡は一名の専門医による検査の為、受診から検査まで1~2か月お待たせする事があります。

経鼻内視鏡 早期胃癌 進行胃癌 早期食道癌 癌発見率 早期癌発見率
平成25年 525例 8例 4例 1例 2.5% 1.7%
平成26年 509例 12例 3例 1例 3.1% 2.6%
平成27年 608例 12例 4例 2.6% 2.0%

大腸癌について

大腸癌も早期発見でほとんど治る癌ですが、患者さんの数が多く、早期には無症状なので発見が遅れて亡くなる方が非常に高い癌です。女性の癌では最多、男性の癌では肺癌、胃癌に次いで3番目に多くの方が大腸癌で亡くなります。

大腸癌情報サイト
http://www.daichougan.info/outline/quantity.html

進行癌になるまでは、ほとんどが無症状ですので早期発見のためには検診で検便検査(便潜血)を受ける事をお勧めします。

すぐに病院へ行く必要のある大腸癌の危険なサイン

  • 以前から排便後に出血していたが、最近、出血量が増えた方
  • 排便後に出きらずに残った感じがある方
  • ずっと便秘だったのに最近下痢となって、少しづつ何回も出るようになった方

上記の症状がひとつでもある方は、できるだけ早めに消化器科を受診する事をお勧めします。
当院の大腸内視鏡は検査まで1~2ヶ月ほどお待たせする場合がありますのでご了承ください。

診療時間院内マップ

医療法人 誠心会 吉田病院
〒940-0053 新潟県長岡市長町1丁目1668

TEL:0258-32-0490
FAX:0258-36-5032

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